コミマスと土蜘蛛と月帝姫

理事長さんを無事救出し、ルナエンプレスさんが新しく仲間になりました。
それは良いのですが……。

刃月：
（喜びオーラが見えればこういうものだろうという感じで、三月の背後にぴったりくっついている）

譲：
（イライラ顔でその後ろ１ｍ付近をうろうろ）

三月：
…………。

刃月：
ふふ……可愛い。私の妹……。
（すすっと三月の髪をなで）

三月：
妹じゃないです。

譲：
お、オイ！　貴様、三月から離れろ！

刃月：
あら、それは心外です。十分過ぎる程離れていますよ。
私は……もっと触れていたいのですけど。（くすくす）

譲：
半径３０ｃｍは十分とは言わぬ！
離れろ！　三月の１０ｍ以内に入るな！
というか、何故うちにいるのだ！　出てけ！（ガー）

刃月：
ああ、服が邪魔ですね。（どこ吹く風という顔で）
今までを思えば、１ｍｍでも離れすぎですもの。
……脱ぎましょうか。

三月：
ええと、脱ぐのは辞めてください。

刃月：
あら残念。
まあ、触れられないもどかしさもこれはこれで……。

譲：
三月もだ！　そのような破廉恥な輩の側に寄るでない！
いいから離れるのだ！　お前は私の巫女だろう！（じたばた）

三月：
巫女じゃないです。

刃月：
ねえ、私の視月。今日からは姉妹水入らずで過ごしましょうね。

三月：
三月です。

刃月：
ああ、今はそうでしたね。
御免なさいね。つい昔のことが思い出されて……。（すりすり）

譲：
……ッ！　この……ッ！！（ガタン）　

刃月：
ふふ……うふふ……。

三月：
はうぅ……。


優一：
ねえねえ、あれどうしよ？（こそこそ）

政吾郎：
しゃーねーな。
オイ、二人共いい加減にしろよ！
三月ちゃん、困ってンじゃねえか。

譲：
煩い！　これは私の問題だ！（ウダー）

刃月：
おや、他人が口を挟むとは……無粋ですよ。（ジロリ）

政吾郎：
うおッ！（ビクッ）

優一：
あーあー。こりゃ、どーしよーもない感じ～？

三月：
もうっ！　いい加減にして下さい！
お二人とも、ちょっとそこに座って下さい！

譲：
（言われて、大人しくぺたんとあぐらをかき）

刃月：
（嬉しそうにちょこんと正座）

三月：
（お説教モードで自分も正座）
いいですか、お二人とも。
喧嘩をするなら、離れてもらいますよ。
一緒に住みたいのなら、まずは仲良くして下さい。

まず刃月さん、私は三月です。
昔……というか先祖がそうだったのかもしれませんが、私は妹ではありません。
まずはそこから覚えて下さいね。

刃月：
（あらあらと小首を傾げている）

三月：
譲さんもです。（きっぱり）
私は巫女ではありません。
そろそろ覚えてくださいね。

譲：
（ガーンと擬音が見えそうな顔）

三月：
それと、お二人ともセクハラは禁止です。
破った場合には相応のペナルティを覚悟して頂きます。
いいですか、絶交です！

お分かりいただけましたか？
分かったのなら、これで話は終わりです。
仲良くできないのなら、私が出ていきますからね。

譲＆刃月：
（こくこく頷く）

三月：
よろしい。
ではお夕飯にいたしましょうね。

譲：
む？　私も手伝うぞ。（いそいそ）

刃月：
居候の身ですから、私もお手伝い致しますよ。

三月：
まあ、お二人ともありがとうございます。
でも喧嘩は駄目ですよ。

三月：
（なんとなくビリビリした空気が流れる二人を見やり）
……はうぅ……先が思いやられます。（ぽつり）

政吾郎＆優一
お疲れさん（さま～）

三月：
ちょっとどちらか代わって下さい。

政吾郎＆優一
ムリだぜ（だよ～）

続きを隠す

譲はちょっとズレている

譲：
（ドアの陰から、じーーーーっと三月を見ている）

三月：（着替え中）
……あ、あの？
譲さんなにやってるんですか？

譲：
何、気にするな。（じー）

三月：
気にしますっ！（ばさっと手近な上着を羽織る）
いいからドア閉めてください！！（バチーンと譲の鼻先をかすめるように勢いよくドアを閉めた）

譲：
……む？

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

三月：
……と、そういうことがあったんですよ！
譲さんがデリカシーないのは知ってましたけど、何なんですかあれは。

政吾郎：
うっわ、そりゃキツイ。
キツイが……。
なんでそれをオレらに相談するんだよ。

優一：
えー、それって覗きってこと～？
なんかゆずちゃんってそーゆーことしそうにないけど～？

三月：
しそうにないとかじゃなくて、現にそういうことがあったんです！

優一：
ん～？
なんかさ、ゆずちゃんは覗くより、「見たいから脱げ」って言うタイプなんだけど～。

三月：
それならまだいいんですよ。
譲さんだし、そういうこともあるでしょう。
もちろん脱ぎませんけど。

政吾郎：
オイ、そっちの方が問題だろ。

三月：
こっそり、っていうのがいけないんです。
それに譲さんったら、全然悪いって思ってないんですよ。
私、怒ってますのに。
普通、やましいことしたら罪悪感とかあるでしょう？
私が怒ってるの、理解できてないんですよ！
もうっ！

優一：
ねえねえ、どうしよ～？（こそこそ）

政吾郎：
しばらくほっとくしかねえんじゃね？（こそこそ）

優一＆政吾郎：
……はぁ。

続きを隠す

祝卒業

三月：
御卒業おめでとうござます。
ついこの間入学したと思っていましたのに…。
月日のたつのは早いものです。

譲：
三月よ、いよいよ卒業だな。

三月：
あ、譲さん。
ご卒業おめでとうございます。

譲：
うむ。三月も卒業おめでとう、だ。

ところで、卒業式のときにはせねばならんことがあるらしいぞ。

三月：
……？
ええと……記念写真ですか？

譲：
なんでも卒業式では意中の相手のボタンをむしり取り衣服を剥ぐ儀式があるそうだ。
しかしこの制服はボタンがない。
如何むしり取ればよいものか…。

三月：
……はぁ！？

譲：
とりあえずこのけしからんスカートの紐をむしり取ってみようと思うのだが…。
……む？　三月よ、何故脱力しているのだ？

三月：
……いえ…どこからつっこんだらよいのか……。
取りあえず、そのような儀式は存在しませんし制服も剥ぎませんよ。譲さん。

譲：
ふむ、そうなのか？

三月：
そうです。
あと紐をむしったら絶交ですよ。

譲：
……わかった。
三月がそう言うのなら、むしらないと約束するぞ。

三月：
わかっていただけたようで何よりです。

続きを隠す

即売会

三月：
はうぅ～♪
ついに憧れの即売会へ！
コミマスとして一度は行かなければならない聖地！
ええと…カタログよし。地図よし。小銭よし。回るところに印つけたよし。
はうぅ～♪

譲：
おい、三月。

三月：
はうぅ～♪　はうぅ～♪（荷物つめつめ）

譲：
三月。三月。

三月：
はうぅ～♪　はうぅ～♪（カートにつめつめ）

譲：
三月！

三月：
はうぅ！
ゆ、譲さん!?
い、いつからそこに…？

譲：
「一度は行かなければならない聖地」位からだ。

三月：
はうぅ……お恥ずかしいところを……。

譲：
なに、気にするな。
ところで、どこに行くのだ？

三月：
え？　あ、ああ。即売会ですよ。

譲：
ふむ。あれか。
同人誌とかいう薄い本を作って売るところだな。

三月：
ええ。それです。

譲：
この間描いていたものを売りに行くのか？

三月：
いいえ。あれは夏に申込しないとだめですので…。
今回は買いに行く人になります。
それにあれはその……そういうのじゃないですし。
……結局間に合わなかったし。（ごにょごにょ）

譲：
……？

三月：
ああ、そんなことはどうでもいいですよね！　ね！

譲：
いや…まあどうでもよいのか？

三月：
どうでもいいんです！

譲：
そういうものか。
ならよい。

三月：
はうぅ…。
（何とか誤魔化せました…）

譲：
なあ、三月。

三月：
何です？

譲：
その即売会というものだが、私も行っては駄目か？

三月：
……え？
譲さん、即売会に興味あるんですか？

譲：
うむ。三月がそれほど行きたい場所だろう。
私も一度見てみたいのだが。

三月：
うーん…。
すごく混んで大変そうですけど、大丈夫ですか？

譲：
大丈夫だ。
それにそんな危険な場所なら、ますます三月一人で行かせるわけにはいかないな。

三月：
…ん……まあいいかな。
それでしたら、一緒に行きましょうか。

譲：
うむ！
楽しみにしてるぞ！

続きを隠す

まじかる☆もふもふ

三月：
魔法のもふもふ☆能力者という電波を受信しました。
受信した以上描かねばならぬのがコミマスです。

優一：
もしかしてこれ俺？
なんで俺、半ズボンなの？

三月：
その方が可愛いからですよ。常識的に考えて。
ちなみに、魔弾×モラで、武器はマジカルロッドという設定です。
魔女っこにはお供の小動物は必須ですよね。

政吾郎：
いや、さすがに二十歳前の男に半ズボンはキツイと思うぜ。
つーかスネ毛はどこいった？
ねーわけないだろ？

三月：
三次元と二次元は違うのです。
実際の高崎先輩とは関係ありません。
スネ毛なんて存在しません！

政吾郎＆優一：
そういうものか？（なの～？）

三月：
そういうものです。
「萌は現実という壁を凌駕する」
これがコミマスにとっての真実なのですよ。

続きを隠す